こんにちは!!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。
ブログやらインスタでたまに出てくる工場(こうば)について今日は綴りたいと思います。
と言っても、、、皆さんがイメージするような現場に運べない道具や機械を使ったり、加工するのにスペースが必要な材料を刻む際に工場を使っています。
工場には加工のスペシャリストと呼ばれる大工が居てて、各現場に入っている大工がそれぞれ工場で加工をするのではなく、工場に居てる加工のスペシャリストが刻んだものを現場に運び、現場の大工が施工をするという流れになります。
普通の流れのように思いますが、これって普通じゃなくて(苦笑)このような形を取って現場を回す工務店の方が圧倒的に少ないと思います。これも紀南最大の大工集団だから出来る体制で、現場の効率化と工場で道具やスペースがあることで加工の精度が高いです。
中村工務店では公共工事の木工事も請け負わせて頂いてるので、規模が大きい分、現場での加工が難しいという点もありますが。。。
新築工事やリフォーム工事で使用する枠なども無垢の木を工場で加工しています。
中村工務店には工場と別に材木を保管している場所が他にもあって、またそこも規模が大きく、化粧の木から丸太から色々と保管しています。
木を眺めているだけでも楽しい場所ですが笑笑笑、これはまた別のブログでご紹介します!!
話は工場に戻って、新築の現場で作られているものをご紹介します。
玄関の軒天に施した格天井(ごうてんじょう)です。
木を井桁状に組み、上に化粧の木を張って仕上げる方法で、井桁状の下地と化粧の木を工場で加工をし、現場で施工しました。迫力のある天井ですが、近くで見ると仕事が細かい!!
「神は細部に宿る」という言葉が似合いすぎる仕上がりです。
この加工を施した大工はホームページの職人紹介にも登場している松久保大工です(タップで飛びます♪)他にも工場では、下の写真のような物も作ります。
そうです、床材です。写真は杉の無垢ですが、一般的には加工されているものが流通してて、それを現場に搬入して張っていくのが大半ですが、MUKUでは床材を工場で加工します。
木肌を削り、実(さね)と呼ばれる突起部分やへこみの部分を作ります。
理由は、原木と寸法を人の手によって選べるからです。
加工して流通している杉板はほんの一部でしかなく、自社で加工すれば数ある原木の中から木肌の美しいものを選定して床材に使用できます。
そして寸法は幅や長さを調整することが出来て、一枚の床材を大きく加工することで溝や継ぎ目の部分が少なくなって見た目がすっきりするのと、板が大きいことで木肌がより美しく出てきます。
そういった理由からMUKUでは人の手で床材を加工します。
もちろん現場の大工も鑿(ノミ)を使った加工もしているので、こちらも機会をみてご紹介させてください!!