新築住宅の断熱工事

2023年05月02日
松川 晃弘

こんにちは!!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。いつもブログやインスタではマニアック過ぎる納まりや、言わないと分からないこだわりについて触れて来ましたが(笑)。。。今回のブログでは、これから家づくりをお考えの方も気になる『断熱』ついてお伝えします!!

そもそも断熱とは?ですが、簡単に言うとダウンジャケットみたいなもので、あれを着ると暖かいじゃないですか(笑)?中のモコモコが断熱になっていて、服の中の熱が外に逃げにくく、外部の熱の影響を受けにくくする為に使うのが断熱材になります!そして家の場合、熱の影響を最も受けやすい場所があって、それは窓や壁ではなく。。。屋根になります。屋根は日射の影響をまともに受けるので、夏場は表面が70℃~80℃近くになって、猛暑日に屋根で作業をすると靴が溶けるなんて話も聞きます。それだけ熱くなりやすい屋根部分をしっかりと断熱してあげる事は、効果的な断熱方法だと思っています。

MUKUの屋根断熱の始まりは、、、いきなり断熱材を入れません。まずは通気層を確保します!

新築工事の屋根断熱で通気層を確保

熱の影響を最も受ける屋根の真下は「小屋裏」と呼ばれて、そこをきちんと風が通るようにしれ上げる事で外部結露の防止になります。そしてこの通気層は遮熱シート付きになっている優れもの!!これで下準備は完了、いよいよ断熱材を入れていきます。

新築工事の屋根断熱施工

断熱を入れるポイントは、『みちみちに入れる』ことです。当たり前ですみません(苦笑)。ただ、みちみちに入れる為には断熱材の幅を考えて木材のピッチを計算して入れるなど、ただ詰めるんじゃなくて、考えて詰める事が大事です。壁には105ミリの断熱材を入れますが、屋根は熱の影響を受けやすい場所ってことで倍の210ミリにします。そして断熱材がみちみちに入ったところで、、、

新築工事の屋根断熱

気密シートを全体的に貼っていきます。これ、めちゃめちゃ重要で、内部結露をこのシートが防ぎます

!ただ難点があって、、、施工が慣れるまでは大変ですが、いつも大工さんに綺麗に貼って貰えて嬉しいです。そして最後の仕上げにボードで断熱材とシートを抑え込みます。

新築工事の屋根断熱完成

ボードを貼ってしまうと見なえい部分、そこは今ご紹介させて貰った内容で屋根断熱の施工をさせて貰っています。この状態になると、日射の影響を受けやすい2階ですが、1階よりも涼しく感じます。ちゃんと断熱が出来ているってことですね!!

以上、断熱の屋根部分について書かせて貰いました。もちろん壁は壁で断熱や気密を考えて工事させて貰っていますので、またの機会にご紹介させて貰います(^^)