こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。田辺市で工事を進めさせて貰っている現場の外壁が、ほとんど貼り終わってきました。どーん!!
はい、かっこいいです。もちろん、建物の形がかっこいいのはありますが。。。どんだけ形がかっこよくても使う部材、特に役物(やくもの)と呼ばれる材料の寸法がめちゃめちゃ重要で、ここが外観デザインのポイントになってきます!!ちなみにMUKUでは全て手加工で作って、使う外壁の厚みや全体的な見え方を考えて、物件ごとにmm単位で指定します。今日はそんな役物についてお話をしようと思ったのですが。。。役物はマニアック過ぎるのでさすがにやめます苦笑。ちなみに隣で工事中の家は足場が取れました。
はい、品しかない。外壁はガルバリウム鋼板で八山というよく使われている種類ですが、ラインの通し方や役物にこだわる事で、嫌な違和感というか。。。目に入る余計な情報を少なくするように外観を納めていくと、同じ外壁材を使っても見た目に差が出ます。例えば、、、、
一枚目の写真に戻って建物中央に造作で庇を設けました。この庇でこだわったポイントは2つあって、
①庇の高さは窓の上端に限りなく近づける(窓と庇の隙間って余計な情報になります)
②これでもかっ!てぐらい庇を細くする です!!
理想的な仕上りにめちゃめちゃ満足。ただこんな仕上がりにするのに重要なのは『下地』です。下地とは仕上げ材の中に組む骨組みのようなもので、この庇の下地はこうなっています。
結構複雑なんです苦笑。でもこの綺麗に組まれた下地を見たときに、仕上りは間違いないって確信しました。こだわりたい2つのポイント、窓との隙間を無くして細く作って尚、強度もある、その為の下地の組み方や寸法を検討を繰り返して今に至ります。
そして実際には大工による手仕事で、現場に取付けていきます。既製品の庇は庇で良さがあるのと同じで、造作の庇にも良さがあって、今回はそれがしっかりと出せたと思います!いやー、楽しかったな、、、ってまだまだ工事は続く!!楽しみも続いた先の完成、お施主様に見て貰う瞬間が最高に楽しみで、嬉しいひと時です(*‘∀‘)