新築・注文住宅の玄関を洗い出しに。。。

2023年10月21日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。今回のブログは、現在工事させて頂いている新築・注文住宅の玄関の仕上げ方について綴りたいと思います。こちらのお家では「洗い出し」という仕上げ方で玄関・土間スペースを仕上げて行きます。ちなみに直近で見学会させて頂いたお家の玄関は、タイル仕上げ(1枚目)とモルタル仕上げ(2枚目)になります。

新築・注文住宅の玄関をタイル仕上げにした
写 真 : 今 西 浩 文
新築・注文住宅の玄関をモルタル仕上げにした
写 真 : 今 西 浩 文

これもかっこよくて、タイルかモルタルで仕上げ方させて貰う事が多いのですが、、、工事中のプランは玄関ポーチが広かったり、リビングに通り土間、そのままお庭へのテラスがあったりで、洗い出しが映えるポイントが多く、お施主さまのご要望もあって洗い出し仕上げとさせて頂いたのですが。。。めちゃめちゃ良いです。左官屋さんの手仕事によって作る仕上げ方で、料亭やお宿の佇まいを玄関で感じられます。僕たちも頻繁に出来る仕上げ方ではないので、この洗い出しの作業の日が楽しみで楽しみで(笑)ずっと見学していました。かなり語って今さらなんですが(苦笑)洗い出しとはこんな仕上げ方です。

新築・注文住宅の玄関を洗い出し仕上げに

モルタルの中に混ぜている骨材(石の粒たち)を化粧として見せる方法です。骨材の大きさや色によって見え方も変わるのですが、今回は3分と2分の大きさが違う骨材を混ぜています。理由は、3分の骨材の周りにちょっと小さい2分の骨材が入って間が詰まる用に大きさの違う骨材を混ぜて使っています。そして骨材の種類は「大磯」と言って、青い石がメインの中に白・緑・グレーがちょこっと混ざっています。大磯の洗い出しはキリっとした印象がなので、敷居の高い雰囲気が出て、もうかっこいいです。この濡れている感じなんか、最高ですよね。

新築・注文住宅の玄関を洗い出し仕上げに

この骨材を出す作業ですが、一度塗ったモルタルの表面が乾く前にこすって、中の骨材を出します。こする作業は雑巾やスポンジでするんですが、強くしすぎると骨材が浮いてくるし、弱すぎるとモルタルが取れないので、加減が難しい作業になります!

新築・注文住宅の玄関を洗い出し仕上げに

このように磨いていくと、徐々に中の骨材が見えてきました。新築・注文住宅の現場ではあまり見なくなった洗い出し、コストの面や洋風なお家が増えているという理由が大きいと思いますが、職人の手によって仕上げる洗い出しはかっこいいなって思います。

新築・注文住宅の玄関を洗い出し仕上げに

こちらのお家もお施主さまのご厚意で見学会を開催させて頂きます!見える機会が少ない洗い出しが直接見えたり、他にも手仕事の魅力が詰まった平屋のお家になります。ご都合あいましたら今後の家づくりの参考にお越しください!^^