大工工務店がこだわる内装材とは

2023年10月27日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。今年の6月から新築・注文住宅の工事にかからせて頂いていた現場がいよいよ、内装の仕上げ工事にさしかかってきました。ここまで来るともうすぐ完成!!って感じで一層、出来上がりの楽しみが増します。ちなみに今時点ですごく良い仕上がりなんですけど笑、MUKUの家で使わせて頂く素材は僕たち大工工務店のスタッフが仕上がりも効果もメンテナンス性も良いと思っている、お施主さまに長く使って頂いても愛着が残る素材を目利きしています。その中の一つで壁の仕上げとしてあしらう『サンゴの漆喰』があります。よく言われる塗り壁というやつなんですが、塗り壁も何を材料にしているかで風合いや効果に違いが出ます。ちなみに代表的な塗り壁の種類で「漆喰」と「珪藻土」があって、二つの違いは原材料ってところにあるんですが、結局材料の違いによってメリットが変わって、漆喰はアルカリ性が高いのでカビや細菌の繁殖を抑えてくれて、珪藻土は調湿性がめちゃめちゃ高いです。ちなみに漆喰も調湿性能が無い訳ではないですが、珪藻土の方がより高いという事になります!あと超個人的な違いは名称の響きで、漆喰っていう響き、かっこよくないですか笑?僕はかっこいいって思っています。実際に仕上がりもかっこ良くて、ビニールクロスに比べてコーナーの納まりが美しく、自然素材ならではの風合いは太陽や照明等の光と相性が抜群に良くて、この些細な違いが空間全体になると大きな差となります。

前談でついつい予定の倍以上書いてしまいました笑。ここからは『サンゴの漆喰』の工程について綴ります!

大工工務店が新築・注文住宅の内装でおすすめしたい『サンゴの漆喰』

クロス貼りと同様で、まずは下地のボードをパテ処理していきます。処理をするのはボードの継ぎ目やビスの穴、仕上げ材に影響が出ないように綺麗に均していきます!

大工工務店が新築・注文住宅の内装でおすすめしたい『サンゴの漆喰』

パテはただ塗るだけじゃなくて、塗って出来た段差を削って平らにします。そしてまた塗って、削っての作業を繰り返します。このパテ処理を丁寧にすることで仕上がりの壁のがびっくりすぐらい綺麗になります。そしてパテ処理が出来るといよいよ、、、

大工工務店が新築・注文住宅の内装でおすすめしたい『サンゴの漆喰』

まだ漆喰は塗らないで、実は塗る為の下地の壁紙を貼ります。これは塗った後のひび割れを抑える為にと、やっぱり綺麗な仕上がりになる目的で貼ります。

大工工務店が新築・注文住宅の内装でおすすめしたい『サンゴの漆喰』

ここでようやく漆喰を塗っていくのですが、これも仕上がりじゃなくて、、、これもまた下地です。『サンゴの漆喰』は2回塗りで仕上がりとなります。

大工工務店が新築・注文住宅の内装でおすすめしたい『サンゴの漆喰』

こちらが2回目の様子、やっと来ました仕上がりです笑。なんとなくこの工程の中でお気づきかと思うんですが、漆喰は手間がかかります。その値打ちは十分にあると思っていて、一つ一つの工程を職人さんが丁寧に重ねった結果が仕上がりに表れるのも手仕事の魅力だと思います。そんな魅力ある素材はどんどん深みが出て、愛着につながると思います。今の家って複雑で、断熱や気密、耐震もちろんどれも大事ですけど、それと同じぐらい家に愛着が持てるかどうかも大事だと思って、一つ一つの素材選びや工事に取り掛からせていただいています!

そんなお家の完成見学会がお施主さまのご厚意で11月18日(土)19日(日)に完成見学会を開催させて貰います。詳細は追ってイベントページにあげさせて頂きますので、ご都合あいましたらぜひお越しください^ ^