木を育てる工務店

2024年01月16日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。普段は工務店が建てる新築・注文住宅についてお話させて貰っているこのブログですが、、、今回はちょっと家づくりから離れてみようと思います。でも、広くみたら家づくりにも関わるちょっと大切なお話です。

中村工務店の事務所に来たことがある方はご存知かもですが、うちは事務所の前や工場のところで苗を育てています。これを『育苗(いくびょう)』っていうのですが、育てているのは「ウバメガシ」と言う広葉樹です。ウバメガシ?って聞いてもピンと来ないと思いますが、ウバメガシはどんぐりの木です。そしてうちが育てている苗はどんぐりを拾って、そこから芽を出して育ているのですが、、、工務店が木を育てるってちょっと不思議ですよね笑。

中村工務店は木をよく使います。学校や寺社仏閣といった公共建築・文化財の木工事をさせて貰う事もあるので、たぶん他の工務店さんより木は多く使う工務店だから育苗を始めました。育ててる苗は何年かすると山に植えられ、別の方に育てて貰って、次の世代で活用する。自然の循環の一つになれたら良いなって思って始めさせてもらいました。

そんなどんぐりの苗もどんどん増えて、この度、、、事務所の前から引っ越しました。場所は白浜の1日中太陽があたるような気持ちの良いところです。そして現代の名工、親方が考案した自動散水システム(特許を取るやら取らんやらの自信作です笑)、想像以上に立派な仕上がりです。

木を育てる工務店が考案した自動散水システム

タイマー式で時間になると自動でスプリンクラーが作動して、リフトが移動するという完璧なシステム。(動作風景はインスタのリールで投稿しています!)

木を育てる工務店が考案した自動散水システム
木を育てる工務店が考案した自動散水システム

木をよく使う工務店だから、木を育てる。自分たちが生業としている大工業にとっては大切なことで、次の代を考えることも自分たちにしか出来ないから、これもきっと大切なことだと思って。。。工務店が木を育てています。