新築・注文住宅を建てる工務店の現場報告②!

2024年02月11日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。前回では書ききれなった現場報告の続きとなります!まずはこちらの現場、モデルハウスの現場です。

工務店が建てる高気密・高断熱の注文住宅

モデルハウスということもあって、人目に付きやすいところが良いなぁ~って探し始めて出会ったここの場所、熊高近くのローソンさんの川向いになりますが。。。思った以上に目立っています笑。「基礎打ってたねー」とか「型枠外してたねー」とか、周りからよく聞いてて、良い場所にモデルハウスが出せて良かったです。そんなモデルハウスは基礎が出来て、土台敷きまで終わりました!!モデルハウスは断熱の方法を変えて、付加断熱というやり方で建てます。従来壁や床の中に入れてた断熱材にプラス、もう一層断熱材を足します。例えば上の写真は大引きという交差している部材の中にフェノバボードという断熱材を入れています。フェノバボードの特徴は高い断熱性と、なにより『持続性』です。断熱材の中にはガスが含まれていて、そのガスが抜けると断熱性能が低下するのですが、、、抜けにくいのがフェノバボードの特徴です。

出典元:一般財団法人建築環境・省エネルギー機構 「住宅の省エネルギー基準の解説第三版」記載断熱材の正規化熱抵抗値より

他の断熱材は時間が経つと6割程度の断熱性能となるところ、フェノバボードは9割残ります。そしてこの表を見てみると硬質ウレタンもポリスチレンフォームもスタート時から10割あるのではなく、工場で生産・そして保管、発送され現場でいざ施工するタイミングにはすでにガスが抜けて性能が低下しています。が、、、温熱計算は10割の数字でされていると言う話を聞いて、フェノバボード最強ってなりましたが、実際のところは自分たちも(理屈は納得していますが、、、)聞いただけの話なので、モデルハウスで採用して体感してみたいと思っています。もちろん材料だけが良くても性能をちゃんと発揮しないと意味がないので、施工方法も研修で学び工事を進めています!

工務店が建てる高気密・高断熱の注文住宅

床下に敷き詰めた断熱材と大引きとの間を気密テープで処理をします。これは床下の空気や温度が1階に伝わりにくくするための物で、フェノバボードは気密性も十分に高いですが、隙間があると空気が上がってきます。そこをテープで処理をした上で合板を敷いて終わるのが従来の建て方、、、モデルハウスはその上にもう一層断熱材を敷く付加断熱とします。そうすることで大引きから伝わる熱(熱橋)の防止にもなって、足元が温かい環境となります。モデルハウスは性能だけでなく見た目にもこだわってて、初めての素材や納まりにも挑戦していますが、奇抜なことは一切してなくて、「居心地」や「丁寧な住まい」を追及した空間を目指しています。完成までしばらく時間を頂きますが、、、楽しみにお待ちください。

本当はもう一軒、報告をしたかったですが、前回に引き続き書き過ぎたのでこの辺で笑。

2月は2軒の地鎮祭、そして着工させていただきます。報告できる現場が増えるのは嬉しくて、完成の楽しみが増えます(^^)