工務店が建てる新築・注文住宅の棟上げ時に行う大切なこと。

2024年06月22日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。田辺市内で新築・注文住宅の棟上げをさせて頂きました。棟上げは1日で柱や梁の構造体や屋根を納めてしまうので、昨日までは基礎の状態だった現場が一気に家の形となります。そして何より大工さんがかっこいい。。。木と大工さんと青空、これが揃うとたまらなくかっこいいです。

工務店が建てる新築・注文住宅の棟上げ

今日はそんな大工さんのかっこいい姿ではなく、棟上げの時に行う大事なことについて、棟上げとは先ほどお伝えしたように、柱や梁、屋根が一気に出来ます。つまりは家の構造体がどんどん隠れていくので、隠す前にやっておかなければいけない、後からは出来ない工事があって、それは断熱・気密工事です。住宅会社さんによっては工法が違うので、、、後からされているところもありますが、僕たちがやっている断熱工事は棟上げの時にしか出来なくて、それは屋根の断熱工事です。MUKUでは屋根の断熱を付加断熱(断熱材の外側にもう一層断熱材を入れる)としています。なので屋根を作りながら断熱工事も並行して行います!

工務店が建てる新築・注文住宅の棟上げ

これは2層目の断熱材を入れているところです。この野地板の下には一層目の断熱材があって、この断熱材がフェノール系の断熱材です。フェノール系は優秀で、断熱・気密性能が高いのに合わせて、その性能が劣化しにくい、一般的に発砲系の断熱材は10年すれば断熱性能が60~70%まで下がるところをフェノール系は90%近くの断熱性能を保持します。長く暮らす家で、性能を維持できるのが良いと思ってMUKUでは採用し、熱の影響を一番に受ける屋根をフェノール系の付加断熱としています。そして断熱材や垂木の継ぎ目をテープで処理することで、気密処理もしやすくこちらも性能を担保できます。そして、、、もう一つが見た目です。断熱材って見た目に関係あるの?ってなるかもですが、これがめちゃめちゃあって、付加断熱で納めると屋根を薄く仕上げることが出来ます。(切妻屋根の場合)

工務店が建てる新築・注文住宅の棟上げ

この状態で十分に細さが分かると思いますが、屋根の先に破風という部材を取り付けるのですが、これが細く出来ます。屋根の厚みは薄く、そして軒をしっかり出してあげることで佇まいが増して、めちゃかっこいい切妻屋根のフォルムが完成します。

工務店が建てる新築・注文住宅の棟上げ

ほんとこの感じかっこいい、、、これから完成に向けて進める工事が楽しみです。ちなみに、、、完成ということでモデルハウスに造作建具が入りました!

工務店が建てる新築・注文住宅のモデルハウス

この建具かっこよくないですか??ダイニングに内障子を設けたので、それと同じ格子のデザインで、框や桟の寸法を考えて、引き手は既製品を使わないで、建具屋さんに堀込みで加工して貰いました。この時に引手の高さをスイッチの高さに合わせてあげると見た目が揃っておすすめです。

工務店が建てる新築・注文住宅のモデルハウス

来週には家具も搬入して、中に関してはいよいよってところです。引き続きオープンを楽しみにお待ちください ^ ^