工務店が考える新築・注文住宅の照明計画

2024年08月30日
松川 晃弘

こんにちは!紀南最大の大工集団MUKUの松川です。先日は印南町で開催させて貰った見学会も、予約が全て埋まる満員御礼の見学会となりました。お越し頂いた皆さま、そして見学会を快く受けていただいたお施主さま、本当にありがとうございましたm(__)mそして、、、こちらのお宅の『竣工写真』が届きました!見学会では見る事が出来ない。。。夜の雰囲気の写真もあるので、今回は照明計画について、ただ、照明計画と言ってもなんちゃらルーメンでって言う細かいところよりも、照明器具の配置の仕方など、イメージがしやすい所について触れて行きたいと思います!

工務店が考える新築・注文住宅の照明計画

まずは玄関ポーチに配置したダウンライトより、幅が2.7mの奥行きが1.8mの結構広いポーチとなって、奥の壁に板張りを施したデザインです。よく見かける照明計画だとポーチの真ん中にダウンライトってところですが、照明は壁を照らしてあげることで綺麗に見えて、それに素材感があるものだと尚更かっこよく見えます。なので、こちらのお宅は板を照らすようダウンライトを奥へ寄せました。その時の壁からの距離って15~20センチと結構寄せるんですが、ここの場合はそれよりも広い、玄関ドアの芯に合わせています。

工務店が考える新築・注文住宅の照明計画

それは玄関ドアへの光の当たり方が不均等になってしまうことを避けたかったから。それと板からダウンライトの距離が離れた分、光は大きな弧を描かくのでダウンライトは1個にしています。これで2個つけちゃうと光が重なってイマイチだと思ったので。。。という感じで普段からこんな事を感げながら照明計画を考えています苦笑。続いては中ですね!

僕はこの玄関がめっちゃ好きです。すごく綺麗に納まっていると思って、竣工写真を嬉しく見てました笑。こちらは窓側の壁との距離を15センチほどで配置しています。壁に当たって反射した光が綺麗っていうこともあるんですが、天井の真ん中に照明が無いってことは見た目がすっきりするポイントだと思っています。そして壁へ寄せて配置する時に距離だけじゃなくて、こんなところに気を付けています。

工務店が考える新築・注文住宅の照明計画

それは、、、窓があれば窓の芯に合わせることです。これ、ずれてしまうともの凄く違和感が出るんですが、意識しないと見落としてしまうポイントで、出来てから気づいた時には手遅れに。。。そして壁側にはカウンターという素材感のあるものが照らされるので雰囲気も良くなるのと、カウンターは小物やお子さんが作った物など飾るスペースともなるので、それらにも光が当たって良い事しか無い照明計画ってこともあって、僕の中でこの玄関はお気に入りです。ここまでは光の当て方についてでしたが、、、光を当てると出来るものがあって、それは『影』です。最後は影を意図的に作った照明計画より。。。

工務店が考える新築・注文住宅の照明計画

LDKから見えない吹き抜けの位置に仕込んだスポットライト、これでオープン階段を照らしながら壁に影を作ってみました。スチールっていう素材感のある物に光を当てながら、後ろに影を作る。これだけでめっちゃ渋いですよね。。。しかも綺麗に映ってくれて満足しています。照明計画って見せ方や演出には必要な要素で、まずは器具の配置が重要だと思っていて、それはどこに光を当てたり、影を作ったりっていうのを考えながら計画していきます。そしてそこに器具があることで周りの意匠性を損なわないように考えてあげると空間は綺麗にまとまっていきます。ほんと照明計画も奥が深いですね。。。