新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

2024年11月25日
松川 晃弘

こんにちは!和歌山最大の大工集団MUKUの松川です。自分たちが携わらせて頂いた家に関わらず、好きでよく家の竣工写真を見ていて思う事があります。それは、かっこいい雰囲気ある家を作るのに大事なことって「足し算」と「引き算」が上手なこと。足し算は素材の使い方や家具の選び方って感じで、何となくこれはかっこいい家の写真の真似をすれば出来ると思っていて、引き算に関してはちょっと真似がしにくいなって思います。かなり感覚的な話に今回はなっちゃんですけど、、、うちのモデルハウスの写真で例えていくと。。。

新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

このダイニング、個人的には綺麗に納まっていると思っていて、その一つに写真左側のカウンターと障子の横桟の高さをこれでもかってぐらい揃えています。もし、ここの高さが揃っていなかったら嫌な違和感があるんですけど、その嫌な違和感を消していくことを「引き算」だと思っていて、でも、キッチンのバックセットとカウンターの高さが揃っていないのは、カウンターとして使いやすい高さと既製品のバックセットの高さが違うってことはありますが、これで嫌な感じがしないのは素材が違うからで、カウンターと横桟は素材が一緒なので揃えてあげないと違和感が強く出ます。引き算の真似がやりにくいのは、その時々によって違い過ぎるところにあって、、、

新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

これはリビングのドアから見たときですが、奥にさっきの障子が見えてくるので、リビングドアの桟は障子の桟に同じように作っています。これで、桟のデザインが違ったら、ごちゃつくと思うので、デザインは揃えてあげて、中にはめるものを障子か、ガラスかっていう違う素材のもので違いを作っています。ちなみにこれは僕の反省点で、嫌な違和感っていうのは、リビングドアの縦桟とダウンライトの通りが合っていないことで、扉を入れたときに揃っていない事に気づいてショック過ぎました。。。次からこんなことは無いですけど。

新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

こちら窓の周り造作の額縁を入れています。一般的に額縁を入れるときって四方ぐるりと入れることが多く、モデルハウスは内装の色合いをものすごく揃えにいったので、木部が空間のアクセントとなるように額縁の厚みを大きく取って、四方に入れています。(普段は階段の腰壁に使っている笠木のように薄く作りますが、、、MUKUでは造作で厚みを加工しているので、その時の作りたい雰囲気に合わせて変えています)。

新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

そして寝室は額縁は入れずに窓台だけ付けたました。横に結構な長さで木部が走るので、ここで縦にも木部が出てくると違和感あるので、窓台だけで納まています。

新築・注文住宅をかっこよく作る時に工務店が気にすること。

リビングの高窓は3方額縁で回して、天井のみ差込みで仕上げています。ここは室内の天井と外の軒天の高さを揃えいて、天井が繋がっている感じで作りたかったので、額縁を4方で回すとそこで縁が切れて嫌な感じになるので、3方のみで仕上げています。こんな感じで嫌な違和感がしないように、部材の厚みや寸法を検討しながら決めていっています。SNSではキッチンや壁紙の品番、床材を書いてくれているので、それと同じものを使っても、見てた写真のイメージと違うものが出来るのは、引き算が抜けている場合もあるなって思うので、何かの参考になれば嬉しいです^^