１．この木製サッシ、実は、、、全開口します。

最近は既製品でも3mを超える大開口のサッシはありますが、その全てに引き残しがあります。
なので、窓を開けても半分近くのガラスが残りますが、造作で作ったこの木製サッシは3枚の障子全てを戸袋内に納めることで、3m50㎝の全開口を演出します。
窓の外には通り土間と同じ仕上げのモルタルテラスがあって、素材を合わせることで内と外を綺麗に繋げてくれる効果と、100キロ近くあるサッシを走らせるレールを付ける為の足元の役割を兼ねています。
木製サッシの特徴である木の暖かみある素材感で作る意匠性と、全開口から生まれる解放感を取り入れたこの通り土間はこだわりが詰まった、特別な空間になりました。

ここは趣味であるキャンプのギアや自転車を収納する土間スペースなんですが、めちゃめちゃ雰囲気良くないですか？
壁と天井にラワンベニヤを貼って、オイル塗装で仕上げているのですが、この雰囲気は仕上げ材だけでは作れなくて、、、見て欲しいのは足元なんです。
土間の多い納め方では床と壁との取合いは基礎の立ち上がりが見えてくるのですが、足元と壁との隙間が小さくなるように、わざとラワンベニヤを貼り下げています。
こうする事ですっきりとした印象を作れるので、アトリエやお店のような雰囲気ある空間となって、そんな空間で好きなものを飾れるって想像しただけで楽しいですよね♪

３．造作で見せる、カッコよくて上品なコーディネート。

LDKでは床材にオーク材を採用していますが、それ以外の壁や天井にはあえて木部は入れない様にしました。
木やアイアンをいっぱい使うとカッコよくはなるけど、重たくなり過ぎて上品さに欠ける時もあって、、、木を使ってカッコよく上品に見えるように今回は造作材で割合を調整しています。
例えば巾木、こちらはタモという無垢材で加工したものを採用して、それに合わせて棚板もタモで加工しています。
これらの巾木と棚板は、木肌が粗く見える板目を採用しているので、少ない量でも木の感じがしっかりと出てる板目は、一枚板のダイニングテーブルともリンクして、家具や観葉植物も入ってちょうど良い割合で、上品にまとめることができました。