CASE STUDY
25坪の小さな平屋の家
25坪には感じない開放感のあるリビング・ダイニングは、平屋ならではの勾配天井を採用し、屋根裏となる空間を活用することで
本来なら隠れる太鼓梁を表しにしました。
一般的にプレカットの構造体では角材の梁を用いますが手刻みの場合、
人の手によって施すことでより断面が大きな太鼓梁の施工が可能で、
太鼓梁は曲げの強度が高く意匠的にも特別な空間にしてくれます。
キッチンには空間の納まりが良い壁付けキッチンを採用しました。
奥にパントリーを設けて食器や買い置きの食品・日用品を、
リビング・ダイニングから見えない場所に収納が出来るようにしました。
壁付けキッチンはパントリーなど収納スペースを設けると食器棚が不要で、
空間を広く使えて配膳動線も短くなります。
構造材の柱をすべて化粧として仕上げた真壁和室です。
廊下との仕切りや窓の部分には造作で内障子を入れて、
天井は無垢の杉板で仕上げました。
化粧の木が美しく見えるように加工部分が見えなく釘が見えない方法を考えて、
作り上げるのが真壁和室で、大工の世界では和室の造作を親方から頼まれ、
納めると一人前と言われています。
壁一面に施した本棚はすべて手仕事でつくりました。
本の大きさによって高さを自由に変えられるよう可動棚に、
カウンターも奥行きを広くとって使い勝手を良くしました。
籠り部屋として最高の環境です。