CASE STUDY
和歌山市の平屋
ご夫婦で暮らす1LDK、20坪の平屋の新築工事に携わらせて貰いました。
お施主さまから「床は無垢材にしたい」と要望いただき、針葉樹である杉の無垢材を採用しました。
オーク材などの堅い広葉樹は土足の文化があるヨーロッパで使われ、裸足など座の文化がある日本では柔らかくて、肌さわりの良い針葉樹がここでの暮らしによく似合います。
仕上げには自然塗料を施し、杉の美しい木肌を活かした品のある空間にしました。
玄関はすっきりした印象となるように造作材を仕上げました。
造作材とはタイルと床との間に斜めに入った玄関框や、腰壁の笠木になります。
既製品を使わないで、タモの無垢材を使いすっきりと見える寸法に大工が作りました。
手を加える事で印象が変わる、これも手仕事の良いところですね。
外観はワントーン明るい黒色のガルバリウムで外壁と屋根を統一しました。
そして、外観の印象に大きく関わる『雨どい』も、ガルバリウムで素材を揃え、玄関前の庇は桧の化粧板で造作しメリハリを付けました。
和風過ぎないけど、和の雰囲気ある佇まいの玄関です。
平屋という建て方を活かしてリビングは勾配天井としました。
仕上げにはラワンベニヤを貼って、床と同じ自然塗料を塗りましたが。。。
LDKのこの開放感は、勾配天井で天井が高いだけでなく、木の種類や配色の割合もあって広く見え、手仕事を感じて品のある空間、ほんといつまでも居たくなります。